各国ガイド
フランス
世界最大の観光国、フランスを巡る
魅力的な観光地が多いフランスを周遊するなら、やはり鉄道が便利!フランス鉄道の大きな特徴は、高速鉄道TGVの発達ぶり。ほとんどの主要都市をTGVが結んでいるので、広大なフランス内を一気に移動することが可能です。また、パリを中心に路線網が発達しており、地方都市間の移動でも一度パリに行って乗り換えた方が早くて便利なんてこともあります。
鉄道
魅力的な観光地が多いフランス・・・周遊するならやっぱり鉄道が便利!
国内を走る鉄道
TGV(ティージーヴィ)
フランス国鉄(SNCF)が運行する高速列車。主要区間で運行しており、フランス観光には欠かせない移動手段です。イタリア、スペイン、ベルギー、スイス、ドイツ、ルクセンブルクなど国際線の運行も充実しています。全席指定制で、鉄道パスで利用する場合も必ず「パスホルダーチケット(鉄道パス保持者用予約チケット)」を購入して座席予約する必要があります。
TER(テーウーエル)
フランスの地方都市間の中短距離間を結ぶ快速列車、普通列車。レジオン(地域圏)高速交通と訳されることもあります。全席自由席で、フランスで有効な鉄道パスで利用できます。
Intercités(アンテルシテ)
TGVが運行していない都市間を結ぶ特急列車で、フランス国内の夜行列車も含まれます。一部区間(パリ~クレルモンフェラン、ニース~トゥールーズ間など)と夜行列車のみ全席指定制。
Eurostar(ユーロスター)
ヨーロッパの高速列車の代名詞。ロンドンやパリ、ブリュッセルといったヨーロッパの主要都市間を最高時速300kmで結びます。全席指定制で、鉄道パスで利用する場合も必ず「パスホルダーチケット(鉄道パス保持者用予約チケット)」を購入して座席予約する必要があります。
Eurostar(タリス)
2023年10月からEurostarに名前が変わりました。パリからブリュッセル(ベルギー)、アムステルダム(オランダ)、ケルン(ドイツ)を結ぶ高速列車。全席指定制で、鉄道パスで利用する場合も必ず指定券を購入して座席予約する必要があります。
都市
今なお世界の文化の中心地であり続けるフランスには、建物、芸術、音楽、食などさまざまな魅力があります。
ニース
観光客の絶えないバカンスの楽園
リゾート地コート・ダジュール(紺碧海岸)の中心であり、常に観光客が絶えないこの街は美しい海だけではなく、個性的な美術館や旧市街など見どころが盛りだくさん!数日滞在するならマントンやモナコなど近くの町に足を伸ばしてみるのもおすすめです。
パリからの所要時間
約5時間30分
マルセイユ
地中海に面したフランス最大の貿易都市
南フランス最大の都市であり、歴史は古くなんと紀元前にまで遡ります。『巌窟王』で有名なイフ城や活気あふれる街並みも魅力ですが、忘れてはならないのが名物・ブイヤベース!海の男が愛するこの豪快料理はぜひ本場で味わいたい。
パリからの所要時間
約3時間20分
モン・サン・ミッシェル
「西洋の驚異」と称される巡礼地
フランスのみならず世界で最も有名とも言える世界遺産であり、孤島にそびえる修道院の姿は荘厳かつ神秘的。やはり一度は訪れてみたい。とはいえ、実際はかなり観光地化していて狭い参道にはお土産屋さんがびっしり!ちょっと驚いてしまうかも。
パリからの所要時間
約3時間30分
ボルドー
かつての“眠れる森の美女”は活気あふれる観光地に
「ワインの女王」の異名を持つボルドーワインは街中のワインショップでも堪能できますが、ここはぜひサン・テミリオンなど郊外のシャトー巡りはいかがでしょう。「月の港ボルドー」として世界遺産に登録されるほど美しい街並みもこの街自慢の一つです。
パリからの所要時間
約3時間15分
トゥール・ロワール古城
童話の世界の城が並ぶ町
ロワール河流域には宝石のような王侯貴族たちの城が点在しており、その古城巡りの拠点となる街がトゥールです。数ある名城のなかでもシュノンソー城やブロワ城、アンボワーズ城などは人気が高く、トゥールから在来線で簡単にアクセスできます。
パリからの所要時間
約1時間10分
アヴィニョン
2つの世界遺産とプロヴァンスの美しい自然
14世紀のローマ法王庁宮殿や童謡で有名なアヴィニョン橋(サン・ベネゼ橋)などがシンボルの中世都市。アルルやニームなど他のプロヴァンスの街にも近く、日帰りで楽しめます。中心部にある中央駅とは別に郊外にTGV専用駅があるので、要注意!
パリからの所要時間
約3時間30分
リヨン
食材と食通が集う「美食の街」
「美食の街」として名高いこの街には、ポール・ボキューズをはじめミシュランの星付きレストランがひしめいています。奮発して高級フルコースも素敵ですが、庶民的なビストロなどのレベルもかなり高く、気軽に本場のフランス料理が堪能できます。
パリからの所要時間
約2時間
ストラスブール
対岸はドイツ。アルザス地方最大の都市
木組みの家や名物料理シュークルートなど、フランスにあってドイツの雰囲気も楽しめるちょっとお得な観光都市。世界遺産でもあるノートルダム大聖堂のステンドグラスと天文時計は必見!12:30にキリストの使徒たちの人形が鐘を鳴らします。
パリからの所要時間
約2時間15分
ランス
ノートルダム大聖堂が出迎えるシャンパンの街
なんといってもシャンパンの街!歴代フランス国王の戴冠式が行われた世界遺産ノートルダム大聖堂など華麗な雰囲気のこの街にはシャンパンがよく似合います。本場のメゾン見学を楽しんだ後は優雅な気分でシャンパングラスを傾けてみては?
パリからの所要時間
約45分
ディジョン
ブルゴーニュ地方の首府
ディジョンが属するブルゴーニュ地方は「フランスの食料庫」とも呼ばれ、ロマネ・コンティなどの有名ワインやマスタードにエスカルゴといった独特の食文化で注目を集めています。また、鉄道で約20分ほどの小都市「黄金の丘」ボーヌもおすすめです。
パリからの所要時間
約1時間30分
ルルド
ルルドの泉を持つ巡礼地
聖母マリアが現れた洞窟から湧き出る水は病を治すと言われ、その奇跡を求め年間500万人以上が訪れるカトリックの聖地。2万人収容の地下聖堂でのミサは圧巻!そして観光客とは別に真剣に奇跡を願う人の多さから聖地であることを実感します。
パリからの所要時間
約6時間
クレルモン・フェラン
フランス最古の街の一つ
ボルヴィックなど天然水で有名なオーベルニュ地方の中心地であり、火山の溶岩による街並みから「黒い街」とも呼ばれ、不思議な魅力を放っています。近郊に点在する美しいロマネスク教会や巡礼の出発地ル・ピュイなどにも鉄道でアクセスできます。
パリからの所要時間
約3時間30分
その他の人気の街にも鉄道で簡単アクセス!
名所・世界遺産
パリを拠点に世界遺産を巡るのはいかがですか?城塞都市カルカソンヌやアヴィニョン歴史地区にもパリから鉄道でアクセス可能です!
モン・サン・ミッシェル
1979年登録
フランス世界遺産の代名詞的存在
フランス北西部のサン・マロ湾に浮かぶ孤島。その神秘的な景色は“西洋の驚異”と呼ばれ、世界中の観光客から絶大な人気を誇ります。TGV+バスでパリから気軽に行けるので、近年は日本の個人旅行者も増えています。
パリからのアクセスは、レンヌ駅まで所要約2時間。パリはモンパルナス駅利用。レンヌからはバス利用で約1時間20分です。
アヴィニョン歴史地区
1995年登録
南仏の美しい景観広がる歴史地区
中世にローマ法王庁が置かれ、アヴィニョン橋(サン・ベネゼ橋)など見どころも多いプロヴァンス地方の中心都市。アルルやニーム、エクス・アン・プロヴァンスなど他都市にも近いので、南仏の観光拠点に便利な街です。
パリからアヴィニョンまでは約2時間40分。パリはリヨン駅利用。アヴィニョンには中心部にある中央駅とは別に郊外にもTGV専用駅がありますのでご注意ください。
アルルのローマ遺跡など
1981年登録
古代ローマのプロヴァンス屈指の大都市
円形闘技場や古代劇場、コンスタチヌス共同浴場など古代ローマ遺跡が多く残り、2000年以上前の栄華をしのばせています。「夜のカフェテラス」や「アルルの跳ね橋」など南仏を愛した炎の画家ゴッホが描いた風景にも思いを馳せてください。
パリからアルルまで途中リヨン乗換えをはさみ、約4時間45分。パリはリヨン駅利用。近郊のアヴィニョンなどからも気軽にアクセスできます。