鉄道・列車で行くベルリン～プラハ

ドイツの首都ベルリンは多くの橋があります。その橋の1つにグリーニカー橋が架けられており、遊覧船が行き交い時のゆったりとした流れを感じながら美しい風景を望んでみてください。
今では平和となったものの、この橋が実は歴史の舞台となったことはご存知でしょうか。世界中に放映されたベルリンの壁崩壊映像の、ベルリンのブランデンブルク門前の壁に市民がよじ登り、ハンマーで壁を砕くシーンは脳裏に鮮明に残っている人も多いでしょう。
ベルリンの壁ができてからは、この橋がスパイの交換場となり、東ドイツ政府と西ドイツ政府はそれぞれが逮捕したスパイをここで交換していました。ベルリンとポツダムを結ぶ幹線道路上にあり、この橋の真ん中が東西ドイツの境界線になっており「統一の橋」と名付けられ、壁崩壊後は東西の市民が橋を渡って抱き合ったシーンもありました。そんな歴史的惨劇の背景もあるグリーニカー橋を始め、数多くの観光スポットが点在しています。
ベルリンからプラハまでは約4時間半の鉄道旅行。様々な建築様式の教会や宮殿、民家が佇むプラハの町は「ヨーロッパの心」、「ヨーロッパの魔法の町」、「百塔の町」、「建築博物館の町」、「ヨーロッパの音楽学校」など多くの呼び名があります。プラハ城の旧王宮をはじめ、ヴィセフラド城や多くの博物館、美術館、劇場、オペラ劇場など芸術面に長けており、街の中心地は世界文化遺産に登録されました。カレル橋、黄金の小道、旧市街広場、聖ジョージ大聖堂、ストラホフ修道院などの見どころも沢山。またユダヤ人町には新旧シナゴーグやユダヤ人墓地もあります。