スイス
大自然を車窓に眺め、スイスを巡る
雄大なアルプス、のどかな緑の田園、青く輝く湖、断崖の荒々しい渓谷・・・列車の車窓からも多彩な景観を見せてくれるスイス。列車の旅をこれほど満喫できる国はないでしょう。また、氷河急行、ベルニナ急行、ゴールデンパスライン、ユングフラウ鉄道、チョコレートトレインといった「列車に乗ること自体が観光」という名物列車が多いのも、スイスならではの特徴です。
鉄道
スイス鉄道は観光立国らしく鉄道路線網がかなり充実しています。鉄道パスの「スイスパス」を使えば在来線には乗り放題、さらに登山鉄道も割引になります。なお、氷河急行やベルニナ急行などの観光列車やTGVといった一部の国際列車や夜行列車は「予約(指定券)必須」となりますので、ご注意ください。
ヨーロッパで鉄道旅行をするなら最初の訪問国はぜひスイスがオススメ!
国内を走る鉄道
Jungfraubahn(ユングフラウ鉄道)
雄大なアルプス、白銀の氷河、緑の草原と可愛らしい高山植物・・・そんな絶景を繋いでいる登山列車ユングフラウ鉄道。数日滞在してユングフラウ鉄道パスを利用すれば、ユングフラウ地区の魅力をあますことなく満喫できます。
GoldenPass Line(ゴールデンパスライン)
ルツェルン~インターラーケン~モントルー間を走る景勝ルート。湖やブドウ畑、アルプスの山々を望む車窓の景色は飽きることがありません。VIP車両は全席指定制ですが、それ以外は任意予約制ですので鉄道パスのみでも乗車することができます。
Glacier Express(氷河急行)
ツェルマット~サン・モリッツ間を結ぶ、スイスを代表する山岳鉄道「氷河急行」。所要時間は約8時間とかなり長そうですが、どこまでも続く絵ハガキのような景色を眺めながら、名物の前菜・メイン・デザートの3コースランチ(オプション)も楽しめる列車の旅は退屈知らずです。
Bernina Express(ベルニナ急行)
スイスの代表的な観光列車で1等、2等ともに窓枠の大きいパノラマ車両で運行。スイスの壮大な景色に、急カーブの連続などまさにアトラクション的な列車の旅が楽しめます!世界遺産のアルブラ峠やループ橋などの魅力的なポイントが多く、氷河を眺めることもできます。完全予約制。
Chocolate Train(チョコレート・トレイン)
モントルーを発着地に、スイス名物のチーズとチョコレートの工場見学が楽しめます。春~秋限定の観光列車。
Gotthard Panorama Express(ゴッタルド・パノラマ・エクスプレス)
スイス中央部のルツェルンからロカルノまたはルガーノを結ぶ船および列車で結びます。蒸気船ランチクルーズ&パノラマ列車がセットになったオススメパッケージです。
Centovalli Railway(チェントヴァッリ鉄道)
ロカルノ(スイス)とドモドッソラ(イタリア)のチェントヴァッリ地方を走る観光列車。チェントヴァッリとは「百の谷」を意味します。
IC:InterCity(インターシティ)
主要都市間を結ぶ特急列車。区間によっては2階建て客車での運行も行っており、車内販売もしくは食堂車が編成されている場合もあります。
InterRegio(インターレギオ)・RegioExpress(レギオエクスプレス)
インターシティとほぼ同じ区間をインターシティが止まらない駅にも停車する、急行列車に相当する列車。インターレギオは中距離、レギオエクスプレスは短距離での運行となっています。
Regio(レギオ)
スイス全土で運行されている普通列車。
S-Bahn(Sバーン)・RER(アールイーアール)
S-Bahnはドイツ語圏の都市部チューリッヒ、ベルン、ルツェルン、バーゼル近郊などで運行されている都市近郊列車で基本的に各駅停車。RERはジュネーブ、ローザンヌなどのフランス語圏となりますが、運行体系はS-Bahnと同じです。
EC:EuroCity(ユーロシティ)
ドイツ、イタリアを結ぶ国際的な長距離列車。スイス国内のみの乗車であれば、予約や追加料金も不要です。各国の主要駅にのみ停車することから、別名ヨーロッパ都市間特急とも呼ばれます。
TGV Lyria(ティージーヴィ リリア)
フランスとスイスの主要都市ジュネーブ、チューリッヒ、インターラーケン、ローザンヌなどを結ぶ国際高速列車。リリアという名前は、サービスを運営する会社名の『Lyria SAS』からきています。
Railjet(レイルジェット)
チューリヒ~ザルツブルグ~ウィーン間を結ぶオーストリア連邦鉄道が誇る国際高速列車です。
Nightjet(ナイトジェット)
ドイツのベルリン、ハンブルグ、オーストリアのウィーン等を結ぶ国際寝台列車。スイス国内のみでは乗車できないので、ご注意ください。どの席種で乗車する場合でも予約が必要です。
都市
中心都市チューリッヒやジュネーブ、「アルプスの少女ハイジ」の世界そのままなユングフラウ地区、名峰マッターホルンを仰ぎ見るツェルマットやフランス領モン・ブランへの玄関口マルティニ~シャモニー、美しい山岳リゾートのサンモリッツや世界遺産の町ベルンとベリンツォーナなど、すべてがオススメの観光スポットです。
スイスの大自然を車窓に眺める・・・まさに夢のような感動体験となることでしょう。
インターラーケン
世界的に知られるユングフラウへの玄関口
スイスきってのアルペンリゾートであり、ユングフラウやアイガーへの玄関口。登山列車はオスト(東)駅発着となり、ハルダー展望台へのケーブルカーも駅から徒歩5分です。展望台からはブリエンツ湖とトゥーン湖に挟まれた市街地が一望です。
チューリッヒからの所要時間:約2時間
グリンデルワルトなどユングフラウ地区
スイスアルプスを代表する世界遺産は必見!
緑の牧草地と花畑が広がるアイガーの麓グリンデルワルト、気軽にハイキングが楽しめるフィルストとメンリヒェン、絶壁のU字谷の村ラウターブルネン、そしてユングフラウヨッホ!世界最高地点の山頂駅を出ると大迫力の銀世界が広がります。
インターラーケンからの所要時間:約35分
ブリエンツ
ベルナーオーバーラントの真珠
鉄道駅目の前にターコイズブルーの湖が広がるこの街一番の人気者はロートホルン鉄道!世界一の急勾配を登るアプト式蒸気機関車で、山頂駅からはアルプスの山々が見渡せます。スイスパス保持者は割引があるので、お忘れなく。
チューリッヒからの所要時間:約2時間30分
ルツェルン
中世の面影残す古都
カペル橋やライオン記念碑などの名所が駅から徒歩圏内なのが嬉しい湖畔の美しい街。ルツェルン湖周辺のリギ、ピラトゥス、ティトゥリスなど人気展望台へは船や登山鉄道、ロープウェイなどで気軽に行けるので、お好きなルートで楽しんでみてはいかがですか?
チューリッヒからの所要時間:約50分
モントルー
「スイスのリヴィエラ」と呼ばれるリゾート地
毎年7月のジャズ・フェスティバルで知られるレマン湖畔の高級リゾート地。街の名所でもあるシヨン城は列車の車窓からも見られます。また、スイス名物のチーズとチョコレートの工場見学が楽しめる「チョコレート・トレイン」の発着地でもあります。
ジュネーブからの所要時間:約1時間
ツェルマット
マッターホルン麓の牧歌的な村
名峰マッターホルンに抱かれたこの小さな村には、この山を見るためだけに世界中から観光客がやってきます。アルピニストの憧れでもあるマッターホルンの雄姿を誰でも手軽に眺められるゴルナーグラートやスネガといった展望台は必ず行きたいところ。
チューリッヒからの所要時間:約3時間5分
サン・モリッツ
爽やかな気候と晴天に恵まれたマウンテンリゾート
ユングフラウやツェルマットとは違った穏やかなアルプスの姿を見せてくれる山岳リゾート。高級避暑地のイメージが強いですが、周囲に広がる優しい自然を反映してか住民はなんとも陽気で親しみやすい。スパやアクティビティも充実しています。
チューリッヒからの所要時間:約2時間15分
ティラーノ
イタリア北部のスイス国境の街
この街を訪れる目的はみんな同じ、ベルニナ・エクスプレスに乗ること!実はイタリア領ですが、スイスのレーティッシュ鉄道が乗り入れているのでスイスパスもここまでは適用範囲。駅前のカフェで一杯のエスプレッソを飲み、スイスと異なるイタリアの雰囲気をお楽しみください。
チューリッヒからの所要時間:約2時間
ベリンツォーナ
イタリアからのアルプス越えの拠点
世界遺産に指定された3つの古城と城壁を残すスイス南部の町で、イタリアに近いせいか気候も温暖で使用言語もイタリア語です。ミラノやコモ湖といった北イタリアの観光地へも列車で行けるので、日帰りで2ヶ国周遊なんていかがでしょう。
チューリッヒからの所要時間:約2時間15分
ジュネーブ
博愛主義の伝統が息づく平和の首都
国連や国際赤十字など多くの国際機関を有するコスモポリタン都市。スイスには珍しいほどの商業都市で、街には高級時計・宝飾店や有名ブランドが立ち並びます。街のシンボルの大噴水や花時計、スウォッチ博物館など観光スポットも見逃せません。
チューリッヒからの所要時間:約2時間40分
ローザンヌ
ローマ時代から栄えた歴史を誇る文化都市
レマン湖畔のブドウ畑に囲まれた小さな街ですが、国際オリンピック委員会や多くの有名私立学校を抱えるスイス有数の文化都市でもあります。ノートルダム大聖堂やサン・メール城などがある旧市街は坂道が多いので、散策にはぜひ歩きやすい靴で。
ジュネーブからの所要時間:約40分
ベルン
中世の雰囲気が残る素敵な旧市街
スイスの首都であるものの世界遺産の旧市街をはじめ、どこか素朴な雰囲気を漂わす不思議な街です。時計塔や噴水、アーケードなどが彩る街並みはおもちゃ箱のように愛らしく、街のアイドルの熊たちはアーレ川沿いの熊公園で出迎えてくれます。
チューリッヒからの所要時間:約1時間
マルティニ
ケルト人やローマ時代の重要遺跡も見どころ
“魔の山”モン・ブランのお膝元シャモニへ続く「モン・ブラン・エクスプレス」の発着駅。移動手段としてだけではなく、断崖絶壁やトゥリアン渓谷などワイルドな景色を堪能できる山岳鉄道としてもおすすめです。スイスパスのみで乗車できるのも嬉しい。
ジュネーブからの所要時間:約1時間35分
その他の人気の街にも鉄道で簡単アクセス!
- チューリッヒ ⇒ アルト・ゴールダウ
- チューリッヒ ⇒ クール
- チューリッヒ ⇒ バーゼル
- チューリッヒ ⇒ シュピーツ
- チューリッヒ ⇒ マイリンゲン
- チューリッヒ ⇒ トゥーン
- チューリッヒ ⇒ ザンクトガレン
- チューリッヒ ⇒ ダヴォス
- チューリッヒ ⇒ ルガーノ
- チューリッヒ ⇒ サルガンス
- チューリッヒ ⇒ ゲシェネン
- チューリッヒ ⇒ ブリーク
- チューリッヒ ⇒ バート・ラガツ
- チューリッヒ ⇒ ツーク
- チューリッヒ ⇒ ランドクアルト
- チューリッヒ ⇒ アローザ
- チューリッヒ ⇒ アンデルマット
- チューリッヒ ⇒ オルテン
- チューリッヒ ⇒ ローマンスホルン
- チューリッヒ ⇒ ブックス
- チューリッヒ ⇒ ツヴァイジンメン
- ジュネーブ ⇒ エーグル
- ジュネーブ ⇒ シオン
- ジュネーブ ⇒ フィスプ
- ジュネーブ ⇒ ヌーシャテル
- ジュネーブ ⇒ レザン
- ジュネーブ ⇒ ニヨン
- ジュネーブ ⇒ フリブール
名所・世界遺産
レーティッシュ鉄道アルブラ線・ベルニナ線と周辺の景観、ユングフラウやアレッチの氷河など、想像をはるかに超える大自然のスケールに圧倒されること必須。世界遺産だけでなく、見るものすべてに感動できる国ですので、スイスパスでぜひ周遊旅行を!
スイスの首都ベルンも世界遺産に登録されており、中世ヨーロッパの美しい街並みが残っています!
レーティッシュ鉄道アルブラ線とベルニナ線の景観
2008年登録
約400kmの路線網を持つスイス最大級の私鉄
レーティッシュ鉄道は、約400kmの路線網を持つスイス最大級の私鉄です。沿線にはサン・モリッツやダヴォスといった世界的なリゾート地が点在し、春夏の旅行シーズンにはスイス観光の目玉でもある氷河急行やベルニナ特急といった観光列車が世界中の観光客たちから人気を集めています。また、アルブラ線(クール~サン・モリッツ)はレーティッシュ鉄道のメインラインであり、レーティッシュ鉄道随一の名所『ランドヴァッサー橋』もこの路線上です。
サン・モリッツまでのアクセスは、ツェルマットからは氷河急行利用で約7時間30分、クールからはベルニナ特急利用で約2時間です。
ベリンツォーナ旧市街の3つの城と防壁・城壁群
2000年登録
3つの城と小さな街を囲む世界遺産の城壁
イタリアにほど近いティチーノ州の州都でもあるベリンツォーナ。この小さな街にあるカステルグランデ(巨城)、モンテベッロ城、サッソ・コルバロ城の3つの城と街を囲むように形成された城壁が世界遺産に登録されています。街の中心の丘に建つカステルグランデは最も大きく、一番の見どころ。さらにそこからは周囲の山々や旧市街、他の2つの城も眺めることができます。
おすすめ鉄道パスはスイスパスおよびユーレイル系パスです。
スイス・アルプス ユングフラウ-アレッチ
2001年登録
アルプス山脈最大の氷河
アイガー・メンヒ・ユングフラウに代表される名峰群と、アルプス最大・最長のアレッチ氷河を抱く雪と氷が創り出した壮大な景観が魅力の、アルプスの絶景スポットです。氷河の周囲に広がるアレッチの森では、亜高山帯などの幅広い動植物の生態系を見ることができます。地球の歴史が刻み込まれた氷河は、温暖化現象などの気象変化とも密接に結びついており、地球規模での環境への取り組みがなければ保護できない遺産として、話題の認定となりました。
チューリッヒからのアクセスは、インターラーケンまで約2時間です(ベルン乗り換え)。
スイスの鉄道パス一覧
- ユーレイルグローバルパス
- 33ヵ国乗り降り自由のユーレイルグローバルパスは周遊型の旅にぴったり!
- スイストラベルパス※モバイルパス
- スイストラベルシステムを構成する鉄道会社の列車、バス、船にご利用可能!
- ベルナーオーバーランドパス
- ベルナーオーバーランドパス
- ツェルマットピークパス
- Zermattエリア観光にお得なパス
スイスのオススメ商品
- スイス ハーフフェアカード
- スイストラベルシステムを構成する鉄道会社の列車などが半額に!
- ゴルナーグラート鉄道
- 名峰マッターホルンを満喫したい方にオススメ!