ベルギー
EUの首都と呼ばれる、ベルギーを巡る
EU本部をはじめヨーロッパの国際機関が集まる首都ブリュッセル。“世界一美しい広場”を有するこの街を楽しんだ後は、国内に散らばる世界遺産都市の周遊がおすすめです。「北のヴェネツィア」と称される美しい運河の街ブルージュや「フランダースの犬」の舞台となったアントワープ、気軽にフランドル料理が楽しめる大学都市ルーヴェンや中世の面影を残す古都ゲントなど、ベルギーを列車で巡ってみてはいかがでしょう。
鉄道
ベルギーの在来線は乗車券(もしくは鉄道パス)のみで利用できます。鉄道パスを使う際には「ベネルクス」としての扱いとなり、ベルギーのほかオランダやルクセンブルクでも利用できるのでおトクです!なお、タリスやTGVなど一部の国際列車や夜行列車は「予約(指定券)必須」となりますので、ご注意ください。
独自の文化を守り続けるベルギーの個性的な街を巡るなら、やっぱり鉄道がオススメ!
国内を走る鉄道
IC:InterCity(インターシティ)
日本の特急列車に該当し、ブリュッセル、アントワープ、リエージュなどの主要都市を結んでいます。また、オランダやフランスなど国外へまたがるものもあります。
ICE:InterCity Express(インターシティ・エキスプレス)
ドイツ鉄道の旅客列車における最上位の高速列車。ベネルクスエリアでは、ブリュッセル~ケルン~フランクフルト間、アムステルダム~デュイスブルク~ケルン~フランクフルト間で運行しています。
Eurostar(タリス)
2023年10月からEurostarに名前が変わりました。ブリュッセルとパリ、シャルル・ド・ゴール空港(フランス)、アムステルダム(オランダ)、ケルン、ドルトムント(ドイツ)を結ぶ高速列車。
TGV(ティージーヴィ)
ブリュッセルとパリ、リール、アヴィニョン、マルセイユ、モンペリエなどを結ぶフランス国鉄(SNCF)が運行する高速列車。全席指定制で、鉄道パスで利用する場合も必ず「パスホルダーチケット(鉄道パス保持者用予約チケット)」を購入して座席予約する必要があります。
Eurostar(ユーロスター)
ヨーロッパの高速列車の代名詞。ロンドンやパリ、ブリュッセルといったヨーロッパの主要都市間を最高時速300kmで結びます。全席指定制で、鉄道パスで利用する場合も必ず「パスホルダーチケット(鉄道パス保持者用予約チケット)」を購入して座席予約する必要があります。
都市
ブルージュやアントワープはブリュッセルから鉄道で約1時間ほど、またルーヴェンやゲントにいたっては約30分ほどでアクセスでき、ブリュッセルを拠点にベルギーの個性的な都市を巡ることが可能です。いずれも小都市ながら、ブルージュ歴史地区といった世界遺産など見どころ満載です。
ベルギーのいずれの地方都市もブリュッセルから日帰り可能ですが、できれば宿泊して夜の美しさも堪能してください!
ブルージュ
「橋」という名のベルギー随一の古都
「歴史地区」、「ベギン会修道院」、「鐘楼とマルクトホール」が世界遺産に指定されるベルギーきっての古都。街は縦横に走る運河と橋で繋がれ、中世の城門や華麗な邸宅を残す街そのものがまさに“天井のない美術館”として来訪者を魅了しています。
ブリュッセルからの所要時間:約1時間
アントワープ
華麗なるファッションと宝石の街
この街の最初の驚きは圧倒的な駅の豪華さ!そしてなんと言っても「フランダースの犬」でネロ少年と愛犬パトラッシュが最後に見たノートルダム大聖堂のルーベンスの大作「キリストの昇架」「キリストの降架」。これを見ずしてこの街からは帰れません。
ブリュッセルからの所要時間:約40分
ルーヴェン
若さ溢れる、気さくな学生の街
世界遺産のベギン会大修道院や聖ペテロ教会をはじめ、“石のレース”とも形容される壮麗な市庁舎などが彩るこの街は歩いてこそ楽しい。大学都市らしく気さくで美味しいカフェやレストランが多いので、ここでは「食事」も観光の一つとして楽しみたい。
ブリュッセルからの所要時間:約30分
ゲント
「花の都市」の異名を持つ情緒溢れる街
中世には北方ルネサンスの代表都市として栄え、聖バーフ大聖堂のファン・エイク作「神秘の子羊」はまさにフランドル美術の至宝。世界遺産の鐘楼からはこの街出身の「青い鳥」の作者メーテルリンクも聞いたであろう、カリヨンの音色が今も響き渡ります。
ブリュッセルからの所要時間:約30分
その他の人気の街にも鉄道で簡単アクセス!
名所・世界遺産
ブリュッセルのグラン=プラス
1998年登録
「絢爛たる劇場」と讃えられるブリュッセルの中心
ブリュッセルの中心、グラン=プラス。多くの人々で賑わっているこの広場は、芸術家ジャン・コクトーに「絢爛たる劇場」と讃えられたほど、とても美しい光景が広がっています。荘厳な市庁舎、市立博物館でもある王の家、フランドル商人たちの住居だったギルトハウス、愛嬌たっぷりな小便小僧など、中世の建物がひしめき合い、裏道を入っても景色やブリュッセルの活気ある雰囲気を楽しめます。
パリからのアクセスは、ブリュッセルまで約1時間25分(タリス利用)です。
ブルージュ歴史地区
2000年登録
一大貿易拠点として繁栄した中世の面影残す街並み
多数の運河が街中を張り巡り、交易によって栄えてきたブルージュはベルギー有数の観光都市です。中世の建物および芸術品などは今でもブルージュの人たちによって大切に保護されているため、この街にたどり着くと、タイムスリップをしたかのような感覚に陥ります。どこを歩いても絵になる風景が広がっていて、まさに街そのものが美術館。情緒あふれる運河をボートで巡ったり、中世の街並みを眺めながら石畳の小道をゆっくり散歩してみてはいかがですか。
ブリュッセルからのアクセスは、在来線利用で約1時間。パリからはタリス利用で約2時間30分です。
ベルギーの鉄道パス一覧
- ユーレイルグローバルパス
- 33ヵ国乗り降り自由のユーレイルグローバルパスは周遊型の旅にぴったり!
- ユーレイル ベネルクスパス
- オランダ・ベルギー・ルクセンブルクの3ヶ国でご利用可能!