鉄道・列車で行くセビージャ～コルドバ

スペインのセビージャからコルドバ間をアヴェと名付けられたスペイン高速鉄道が最高時速300kmのスピードで最短42分で結びます。列車の車内は特等クルブクラス、1等プレフェレンテ、2等トゥチスタの3つのクラスに分けられていて、全てのクラスでドリンクサービスが付いています。
出発地セビージャは、スペインの南部の都市として人口は第4位となっています。スペインを代表する観光都市で、世界遺産に登録されているセビリア大聖堂やスペインの王宮であるアルカサル、アメリカ大陸やフィリピンでのスペイン帝国の歴史資料が納められたインディアス古文書館が有名です。また、闘牛やフラメンコの本場として有名ですが、近年、闘牛は、動物愛護団体からの猛反対に遭い、国民の大多数が闘牛に関心がなくなり、現在は実施が困難な状況になっています。
コルドバはスペインの南部にあるアンダルシア州のコルドバ県の県都となっています。6世紀～9世紀に存在していた後ウマイヤ朝の首都として、イスラム文化の建築物や町並みが残されていて、世界文化遺産に登録されています。その中でも、メスキータと呼ばれるイスラム教の礼拝堂であるモスクがあります。6世紀にイスラム教の寺院として建てられましたが、その後、支配したカトリック教徒が、モスクの内部をキリスト教の礼拝堂にし、イスラム教とキリスト教の2つの宗教が同居する寺院として世界的にも珍しい建物となっています。