鉄道・列車で行くウィーン～グラーツ

オーストリアのウィーンからグラーツ間の鉄道は、直行便にて2時間半で行くことができます。列車は1時間に1本の運行で、ウィーンからは早朝6時3分～21時3分発の1日16本出ています。
オーストリアの首都として人口が176万人に上るウィーンは、13世紀にハプスブルク家の支配下におかれ、それにより文化が花開いた歴史があります。その後、第一次大戦後のドイツの併合によって、ドイツの支配下におかれ、第二次世界大戦後独立し、永世中立国の首都として現在に至っています。またウィーンはモーツァルトやベートーベンなどの多くの作曲家の活躍により、音楽の都といわれています。ウィーン国立歌劇場をはじめ、多くの歌劇場やコンサートホールでは、連日、オペラや演奏会が開催されており、多くの観光客が訪れています。
グラーツは、ウィーンに次ぐ、オーストリア第二の人口を擁している都市です。グラーツはローマ帝国時代に砦が設けられており、その砦の名称から名づけられました。産業としては自動車が盛んで、自動車部品の工場が多く設けられています。
観光地としては1999年に世界文化遺産に登録されたグラーツ市街歴史地区とエッゲンベルク城があり、中世の街並みが保存されています。エッゲンベルク城は、州立博物館として使用されており、5世紀～15世紀に発展したビザンティン美術の絵画や、19世紀までのオーストリアの絵画を展示しています。