前田紀至子の欧州鉄道のはなし
(ベルギー・フランス編)
❚4日目

早起きして、パリからルーアンの半日トリップ。パリに戻ってもまたひと遊び出来るのが嬉しい。

この日は、サン・ラザール駅から出ている特急を利用してのルーアン半日トリップ。 サン・ラザール駅は、「近代化の象徴」として、多くの画家たちに描かれているばかりでなく、駅構内にカルフールをはじめとした色々なショップが入っていることもあって、とても便利! この日は寒かったこともあり、私も電車に乗る直前、駅中のプチバトーで、ささっとネックウォーマーを買いました。嬉しくて早速着用。

ルーアン美術館でモネが描いた大聖堂の絵を鑑賞したり、その後実際にルーアン大聖堂へ赴いたり、大時計台に感嘆したりと、コンパクトながらも盛りだくさんなルーアン観光。半日使って行く価値、大ありです。

ルーアンからパリに戻ったら、もうひと遊び。まずは、19時少し前にエッフェル塔前に到着。19時から5分間だけのシャンパンフラッシュに酔いしれたら、その足で目指すはポンピドゥー・センター。 パリを訪れたら、必ず一度は足を運びたいポンピドゥー・センターは、夜21時まで開館しているのも嬉しいところ。私は、ギャラリーへと繋がるエスカレーターから眺める街並みも大好き。パリを愛する気持ちが湧き上がります。 ふとエッフェル塔を見ると、再びシャンパンフラッシュが。

❚5日目

今、世界中の人々が「もっとも訪れたい」!パリから2時間で行けるようになったボルドーに行かないわけにはいきません。

常々一度は行ってみたいという気持ちはあるものの、なかなか敷居が高いと感じてしまっていたボルドー。 しかしながら、昨夏デビューした新型TGVの運行によって、パリとボルドー間のアクセスがなんと2時間に。USBポートやコンセントもある上に、新型車両はチケット番号を入力するとWi-Fiが使えて、座席も広いという一等車両のパーフェクトぶりに感激していると、はやくもボルドー・サン・ジャン駅に到着。 これは、今後パリに来るたび、毎回1日はボルドーを日程に入れることになるかもしれません。

お昼前に到着したら、まずはランチで腹ごしらえを。軽やかでセンスの良いフレンチはボルドーならでは。 その後は、ボルドーの新名所、シテ・デュ・ヴァン(ワイン博物館)でワインのお勉強や試飲、夏には世にも麗しい水鏡が登場するブルス広場に、せっかくなら買って帰りたいボルドーワイン! 街並みに食事にワインにと、眼福も口福も全部盛りのこの都市は、確かに最高の場所だと確信。

❚6日目

いよいよ最終日、夜のフライトまではお待ちかね、パリでのショッピング。お気に入りコースを回れば、半日だって十分過ぎるほど。

最終日、チェックアウトを終えたらホテルにスーツケースを預けて、パリの街でお買い物を。まずはサンジェルマン・デ・プレのポワラーヌで、焼きたてのパンやクッキーを購入。 そして「パリのマツキヨ」と呼ばれるシティファルマで、ナチュラル系のスキンケアアイテムをしっかりチェック。コスメパトロールを終える頃には他のお店もオープンするので、贔屓のショコラティエやシェイクスピア・アンド・カンパニーを回って、セーヴル=バビロンにマレ!お目当てのショップをあらかじめチェックしておけば、満足度たっぷり。

パリ=シャルル・ド・ゴール空港に到着したら、いよいよ帰国。愉しかった思い出の数々は、まさにヨーロッパの素晴らしさ。

空港で荷物を預けたら、フライトまではエールフランスのラウンジで夕食を。ラウンジでの居心地の良さはもちろんのこと、今回スーツケースを預けた際に、「白いスーツケースは汚れないようにビニールで包んでおきますね」と嬉しい心遣いが。エールフランスのホスピタリティには、最初から最後まで感動しきり。

帰りの機内では、窓際を選択。搭乗して早々に眠ってしまったものの、ふと目を覚ますと眼前には澄み渡った朝の光が。 雑誌片手に、バドワとフルーツでコージーなひと時。

愉しかった日々に別れを告げつつも、またすぐに来たい!と思えるのは、今回の旅の思い出の数々が、そのままヨーロッパの素晴らしさを表していたものばかりだったから。 歴史も文化も、そして現在も。すべてが刺激的で学びを与えてくれる最高のデスティネーション、それがヨーロッパなのだと再確認した旅なのでした。

この記事の目次

2018年06月22日
前田紀至子の欧州鉄道のはなし(イタリア編)

前回のフランス&ベルギー旅に続く二度目の鉄道旅。行き先は、初めてのイタリア。約一週間かけて、訪れた様々な場所に関する思い出を、魅力溢れる乗り物中心にご紹介したいと思います。

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2018年03月23日
前田紀至子の欧州鉄道のはなし(ベルギー・フランス編)

現在『Hanako』の公式サイト『Hanako.tokyo』にて旅に関するコラムを連載している、ライターの前田紀至子さんに、ヨーロッパ鉄道の旅で見た・感じたステキな魅力を語っていただきました。鉄道旅が楽しくなるヒントがたくさん詰まっています!

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