(イタリア編)
ローマをたっぷり満喫したなら、翌朝は早起きして、イタリア北西部のリグーリア海岸にある5 つの村、チンクエ・テッレへ。バー車両で買ったクロワッサンをかじりつつ、出発進行!
ユーレイルパスと、事前予約しておいた一等車両のお陰で広々としたシートでくつろぐ一時間半。最近は旅の中でも、鉄道での移動の時間が一番好きなひと時かも。
スナックやドリンクまで頂けて、ゆったりと至れり尽くせり状態なのも、トレニタリア(Trenitalia)で一等車両をチョイスする魅力の一つ。とは言っても、日本の新幹線とは違い、カーブでは机に乗っているものが吹っ飛ぶので、コップに注がれたドリンクは早めに飲み干すのが吉。
見知らぬ土地では乗り換え時間があまり無くても、焦らなくて済むように、乗り換え場所などを確認しておくとスムース。エレベーター事情も日本とは異なり、大抵の駅では階段一択。こちらもあらかじめ心得ておきたいところ。
小さな村々でのバカンス気分を満喫したなら、フィレンツェで優雅なステイを。フィレンツェから半日旅でボローニャへ赴くのも、なかなかの妙案。その際は、フェラーリ特急とも呼ばれている、イタロ(Italo)を利用してみるのがおすすめ。車体デザインも内装も、イタリアブランドの粋が全部盛り!
イタロラウンジだって、パーフェクトにスタイリッシュ。真っ赤な革張りのソファで新聞を読めば、気分はすっかりイタリアマダム。
前回のフランス&ベルギー旅に続く二度目の鉄道旅。行き先は、初めてのイタリア。約一週間かけて、訪れた様々な場所に関する思い出を、魅力溢れる乗り物中心にご紹介したいと思います。
現在『Hanako』の公式サイト『Hanako.tokyo』にて旅に関するコラムを連載している、ライターの前田紀至子さんに、ヨーロッパ鉄道の旅で見た・感じたステキな魅力を語っていただきました。鉄道旅が楽しくなるヒントがたくさん詰まっています!